パロディ童話
☆☆「白雪姫」☆☆

白い雪のように、姿も心も美しい白雪姫。
お母さんがなくなったあと、お妃として迎えられた二人目のお母さんは、不思議な鏡をもっちょたげな。
「鏡よ鏡、こたえちくんね。一番美しいのは誰け?」
と聞くと、鏡はいつもこう答えるのでした。
「そりゃ、お妃さまに決まっちょるわ〜」
ある日、この鏡が
「この世で、一番美しいのは、白雪姫になったちゃわ〜」
と答えたとき、お妃は心の底から白雪姫を憎らしく思ったげな。
それからお妃は、白雪姫を殺してしまうよう家来に命令したっと。

お妃:「"あんげど"を殺してきてくんね」
家来:「"あんげど"ちゃ誰け」
お妃:「白雪姫じゃが」とおらびました。
家来:「そんげ、ふてー声でいわんでくんね。のさんしごつじゃね!」
お妃:「あんた誰ん家来け? 私ん言うこつが聞けんとけ?」
詰め寄られた家来達は、「やっけなー」と言いながら、しぶしぶ白雪姫を捕まえたっちゃけど、かわいそうに思って、山奥におきざりにしたげな。

しばらくたってからんのこつ。お妃は鏡にまた聞いたげな。
「鏡よ鏡、答えてくんね。この世で一番美しいのは誰け?」
「山ん中の小人のところにおる、白雪姫じゃね」
そん頃、白雪姫は、山ん奥で親切な7人の小人に助けられて、小人達の家で仲良く暮らしちょったげな。
お妃:「家来もあてにならんね」と、お妃はリンゴ売りのお婆さんに化けると、小人の家へいったげな。
留守番をしちょった白雪姫は、「ごめんくださーい」という声に玄関にでたげな。
お婆さん:「おいしいリンゴはいらんけ?うめ〜りんごじゃっちゃが、やしーしちょくよ。食べてみらんけ?」
白雪姫:「なんぼ?ですか」
お婆さん:「ぜんはいらんかい、食うてみね。うめかったら買うちくんね」
お婆さんにすすめられたリンゴを一口かじると、白雪姫は「苦しい〜」とノドを押さえ、ばったりと倒れてしもたげな。
なんとリンゴには、毒が塗っちょたげな。
晩になって、家へいんできた小人はひったまがったげな。
小人達:「でぇーじゃ、なんとか生き返らすっや」と毒消しの薬を飲ませたちゃけど、白雪姫はぜんぜん動かんかったげな。
小人達は泣きながら、白雪姫をガラスの箱ん中に寝かせて、丘ん上まで運んだっと。

そこへ、隣の国の王子が馬にのって通りかかったげな。
「こりゃべっぴんさんじゃ」王子が白雪姫を抱き起こすと、毒のリンゴがのどから取れて、白雪姫は生き返り、うっすら目を開けようとしたげな。しかし目の前におったのは、50歳過ぎの独身王子じゃったげな。いくら腐っても鯛ちゅても、これはいやじゃと心で呟いたっと。
そして白雪姫は開けかけた目をまた閉じて、王子が行き過ぎるのを息を殺して、待っちょったげな。その後も度々、お妃から狙われるようになった白雪姫。
今ではたくましーなって、元気で逞しい男性と幸せにくらしたちゃげな。
めでたしめでたし。

今日の教訓:待ち人、気長にまっちょこや。

次号は「一寸法師」お楽しみに(^^)v


当サイトのご意見・ご感想をお寄せください。
当サイトのご意見・ご感想をお寄せください。

ホームへ