パロディ童話
☆☆「舌切りすずめ」(後編)☆☆

(前回のあらすじ)
おじいさんが山仕事で一匹のすずめと仲良くなったげな。そのすずめは、ある日おばあさんの"のり"を食べてしまったことから舌を切られて、おじいさんの家から出されてしもたげな。



おじいさんは、毎日すげー探したちゃけんどんが、なかなかわからんかったげな。
ある日、川んそばで牛洗いに聞いたっと。
おじいさん:「牛洗いどん、舌切りすずめを見らんかったけ?」
牛洗い:「知っちょるよ。竹やぶん中に、"すずめの卵"じゃねかった"すずめの宿"があるかい、行ってみね」
おじいさん:「あんた"すずめの卵"を知っちょとけ?子供達がよく食べたねぇ〜」
と言ったかどうかはわかりませんが・・・。

おじいさんは、その日の晩、"すずめの宿"に着いたげな。
おじいさん:「ちょん、悪りかったね。あやまりにきたっちゃが」
ちょんは、よろこじかい、おじいさんといろんなこつを話したげな。
おじいさんは、ちょんを家につれて帰ろうとしましたが、ちょんは「もうお家にはもどりたくありません」と断わったげな。

おじいさんが「じゃあ、もう帰えるわね」と言うと、ちょんはふたつのつづらをもってきて言うたげな。
ちょん:「おじいさん、おみやげをもって帰ってください。大きいつづらと、小さいつづら、どちらがいいですか」
おじいさん:「おりは体がこめーし、爺やんじゃかい、こめぇつづらでいいわ」

おじいさんは、家に帰っち、おばあさんにちょんにおうたこつを話したげな。そして、もらったつづらを開けたげな。
つづらの中には、金や銀の宝ものが、いっぺ入っちょったげな。
じゃけんどんが、おばあさんは、急に腹けち、ふてぇ声でおじいさんを怒ったげな。
あばあさん:「何でこめぇやつけ、ふてぇやつには、いっぺ入っちょったちゃねぇけ?

そして、おばあさんはひとりで、ちょんのところにつづらをもらいに行ったげな。
おばあさん:「おりゃ、まだつづらをもらっちょらんとよ。おりにもくんね」
ちょん「おばあさん 大きいつづらと、小さいつづら、どっちがいいですか」
おばあさん「あばで、ふてぇつづらをくんね」
ちょん「つづらは古いも新しいもないですよ。どうしてそんなこと言うんですか」
おばあさん「何んもがりよっとけ、金も銀をべらくり入れて、はいくんね」
ちょんは、おばあさんの言う通り、ふてぇ方のつづらを渡したげな。

大きいつづらは、重てぇしちたまらんかったけんどんが、中に宝もんがいっぺ入っちょると思うと、おばあさんはウキウキしてきたげな。でん、家に帰っち開けるのを待ちきれんごつなったおばあさんは、途中でつづらを空けたげな。
するとどうじゃろかい、「うぎゃー」おばあさんはひったまがったげな。
つづらの中かい、へびやとかげ、あやめや、むかでがどんどん出てきたげな。
おばあさんは、腰が抜けてしもうて、「もうせんー。欲なこつぁせんかい助けちくりぃ」とおらんだげな。

それからというもの、気持ちを入れ替えてやさしいおばあさんに変わったげな。
おしまい。

今回の格言:
「ふてぇ方とこめぇ方、あなたならどっち?」

※言葉の意味がよくわからない方は、下記のページを参考に
http://www.nobeoka.info/info/love/hougen_a.html


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